クリスマスまであとすこし+α 絵本「クリスマスまであとすこし」(三恵社)はドイツのクリスマス期間(11月末からクリスマスを迎えるまで)の期間を描いたお話です。ここでは絵本には書ききれなかったドイツのクリスマス期間についての豆知識をご紹介。ドイツのクリスマス文化を知ることでお話がさらに面白くなりますよ!全国の一部の書店にて10月19日より発売予定。*三恵社ホームページから購入する*Amazonから購入する 主人公はハナちゃん。ドイツでも女の子の名前としてメジャーな名前です。ちなみにドイツ語ではHannahと書きます。ハナは毎朝アドベントカレンダーを楽しみにしながらクリスマスを待ちます。日本でも随分とメジャーになってきたアドベントカレンダーですが、ドイツでは手作りも珍しくありません。中に入れるものは小さなお菓子や小物など素朴なものばかり。元々はプレゼントなどなく、ただの24個の窓のついたポストカードだったそうです。それを毎日1つずつビンゴゲームのカードみたいに窓を開けていきながらクリスマスを待つのです。今ではハリボやレゴ、大人にはコスメなど、大手の会社が商品開発した華やかで多種多様なものがお店に並ぶようになりました。 クリスキント(左)今日のドイツではクリスマスプレゼントを持ってきてくれる人物が実は3人もいます。一人目は聖人ニコラウス。(12月6日)そしてクリスキントまたはサンタクロースがクリスマスイブまたはクリスマスにプレゼントを持ってくると言われています。聖人ニコラウスはサンタクロースのモデルとなった人物。12月5日の夜に、長靴の中にプレゼントを入れてくれるのです。ですので子供達は自分の長靴をピカピカにし、翌朝を楽しみに待ちながら眠りにつきます。ちなみにイブのプレゼントですが、北ドイツではサンタクロース、南ドイツではクリスキントが持ってくると言い伝えられています。蜜蝋キャンドル(真ん中)クリスマスマーケットでよく見かける蜜蝋キャンドル。香りも良くて癒されます。ドイツでは自然環境保全の観点からミツバチの保護に大変力を入れており、蜂蜜や蜜蝋などの商品もたくさん売られています。青空マルシェ(右)ドイツの都市や村の中心部には大抵大きな広場があり、そこで週に二回ほど青空市場が開かれます。食料品やお花、衣料品などがずらりと並び、大変賑わいます。クリスマスシーズンにはもみの木やリースなども大量に売られます。 日本のクリスマスイヴ&クリスマスは大変賑やかですが、ドイツのクリスマスは驚くほど静かです。ドイツではクリスマスが始まるまでの期間(11月末〜)が一番賑やか。お世話になったたくさんの人と会ってお茶をしたり、クリスマスの工作をしたりリースを作ったり、忙しくも楽しい時間を過ごします。そしてクリスマスイヴになると街は一斉に静けさに包まれます。クリスマスマーケットも全て閉まり、教会の鐘の音だけが響き渡ります。人々は1年を無事に過ごせたことに感謝しながら、暖かな部屋で静かに家族とご馳走を食べて過ごします。ドイツの人たちにとってクリスマスは日本のお正月のような存在なのです。 いかがでしたか?まだまだ書きたいことはたくさんありますが。。。皆様にすこしでもドイツのクリスマス期間の様子が伝われば嬉しいです。